亜鉛・スズ・シルバーの条痕
各種金属の硝酸・王水との反応
硝酸 硝酸+灰 王水
24金 熔けない 熔けない 徐々に熔け無色になる
18金〜22金
(18KWG)
熔けない 熔けない 徐々に熔ける
ニッケル割WGは暗緑色
パラジウム割WGは暗橙色
14金〜16金
(14KWG)
熔けない 熔ける
茶褐色に変化
徐々に熔ける
ニッケル割WGは
暗緑色になる
9金〜12金 熔ける 熔ける
茶褐色に変化
熔ける
銀(シルバー) 熔ける 熔けない
パラジウム 熔けない 品位・割金で
異なる
熔ける赤くなる
プラチナ 熔けない 熔けない すぐには熔けない
アルミニウム 熔けない 熔ける 熔ける
ステンレス
ニッケル・銅
熔ける 熔ける 熔ける
硝酸を使っての金判別法

試金石の条痕を濃硝酸で洗うことで、金の純度が判断出来ると言う物です。
実際に試してみましょう。

用意する物
硝酸  ネットで検索すると薬局で買えると記載している人がいますが、薬局で劇薬である硝酸を置いているお店を探すのは困難です。(池袋には1件もありませんでした。)
なので試薬会社に直接電話をして、小売りしてくれるお店を紹介してもらいましょう。
500mlで900円程度です。(一生使っても余りそうです。)
小分けビンとスポイト 東急ハンズなどで1000円弱で購入できます。
試金石を使った金銀の判別法を、実践してみようと思います。

家庭で出来る事から、手間や試薬の関係から家庭では難しそうなところまでご紹介したいです。
硝酸を亜鉛・スズ・銀にかけました。
この事から考えると、14金以上の金の細かい純度を硝酸などの試薬で判断するのは、手間がかかり実務的ではないと言えます。14金以上は、比重を量るか条痕の色合いで判断するのが良いと思います。

銀とホワイトゴールド・プラチナに関しては、比重と条痕を併用すれば真贋は可能です。
また、銀製品と、銀色の製品{皿・置物・コインの中で白銅(白い銅の合金)で作られた物。}の判別では、比重の違いはもちろん、硝酸を品物に直接小量垂らせば、白銅は煙と緑色の液体が発生しますのですぐに判別可能です。大きい皿や置物の場合は切断して比重を計測するよりは、硝酸を一滴たらした方が早いです。
硝酸を垂らしても銀製品は、ほぼ反応が起きません。銅の量が多いい銀製品は硝酸が僅かに緑に変色します。

また、気をつけなくてはいけないのは、アルミニウムです。真贋の際に大物の製品で、比重が量れず直接硝酸をかけた場合、製品が熔けないので思わず銀製品かと思ってしまいます。しかし、試金石で擦った条痕に硝酸を掛ければ、条痕が消えずに残るので判断出来ます。(銀製品は条痕が綺麗に消えます。)
さっそく先ほど条痕に硝酸をかけてみましょう。

驚く事に、合金と銀は一瞬で煙を上げながら熔けてしまいました。
そして、10金もほぼ融けてしまいました。

しかし、14金以上は全く熔けませんでした。
24金以外は、煙が出ていますので、含まれている他の金属が溶けているのは確かです。
まず試金石を購入する。

 試金石とは、黒くて目の細かい石です。インターネットや御徒町の道具商で小さい物(4cmぐらい)で1500円、大きい物(8cmぐらい)で5000円で売られています。ネットだと1.5倍ぐらいの値段です。

試金石
金銀プラチナ鑑定法
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参考4点比重計算
濃硝酸 60%
なので、素材に直接硝酸をかけてみました。

左の亜鉛は黄色い煙を出しながら反応して、金属もネズミ色に変色しました。
中央のスズは激しく黄色い煙を出し、黒い液体が発生しました。
ちなみに、右端のシルバーは煙などは発生しませんが、925なので銅成分が反応して黄緑色の液体が発生しました。
これなら、すぐに判断がつきそうです。
試金石で亜鉛と錫と銀の条痕に硝酸をかけた。
スズ(錫)と亜鉛に硝酸をかけたらどうなるか?!

銀製品と混同して持ち込まれるのが錫(Pewter)です。そして、銀に合金材料として良く混ぜられるのが亜鉛です。
この二種類の金属は比重を量ればすぐに判別が付きますが、万が一大きな製品や粉末・端材として持ち込まれた場合は、比重計測は困難です。
このようなケースを考えて試金石や硝酸で確認してみました。
左から亜鉛・スズ・銀925の条痕です。
亜鉛は若干白く柔らかい感じで、銀との区別は擦った際の硬さぐらいです。スズは少し赤黄色がかっていますので条痕でも判断がつきそうです。
試金石でのシルバー鑑定のポイント

初心者は色の区別がつき難いと思いますので、本物のシルバーアクセサリーを試金石に擦って比較すると良いです。

メッキ製品ですと、すぐにメッキの下の黄色い金属が出てシルバーでは無い事が解ります。
メッキの下が、銀色の金属の場合は、硬くて試金石で擦れなかったり、擦れても白く光らない金属だったり(暗い銀色)ですぐに判断できます。

925刻印なのに純度が低い場合は、925銀のサンプルより条痕が黄色な事で判断できます。
実際に試金石に貴金属を擦ってみると条痕(削れた金の痕)ができます。

写真では解りにくいかもしれませんが、金の場合は純度が高いほど黄色より山吹色に近く、純度が低いと明るい黄色になってきます。(14金ぐらいまで) 10金になると銅が多いようで暗い黄色になっています。

金のサンプルを持っていれば、比較する事である程度純度の判断が出来ると思います。

シルバー(銀製品)を試金石で擦ると、純銀だと白光りする銀色の条痕が出来ます。
925から800と銀の純度が下がると少し黄色くなります。これは銅が混ざっているからです。
試金石によるタッチストーン法を実践してみよう!
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試金石による金や銀の判別の特徴

1、貴金属が小さすぎて比重計算出来ない時に有効。
2、貴金属の中に空洞があって、比重計算出来ない時に有効。
3、反面、試金石で一部を擦るので、破壊検査になるデメリットがある。
4、メッキ製品の場合は、擦ることで短時間で真贋出来る。
5、比重計算しにくい大きな物でも、少し擦るだけで判別出来る。
6、金銀は柔らかいので試金石に擦った際の感触でも判断出来る。
試金石を使った判別法は知識向上を目的として掲載しています。
詳しく知りたいとのことで、当社にお電話頂いても業務の支障となりますので、一切お答えしていません。
会社へのお電話は、売却希望の方のみとなります。
さっそく硝酸をかけてみました。
すべて簡単に熔けました。この段階では、亜鉛とシルバーは判断がつきません。
純度が低い金は、硝酸で熔けて薄くなった感じで純度を判断出来ると思っていましたが、そうではないようです。
14金以上は見た目には変化がありません。

詳しく調べると、14金以上は硝酸だけでは熔けない事が解ります。
14金以上はさらに硝酸に灰を混ぜた物で確認します。
硝酸+灰でも熔けなかった物は、18金〜24金の可能性がありますので、さらに王水(濃塩酸と濃硝酸を3:1で混ぜた物)で細かい純度を確認する必要があります。

このように、純度を正確に判断するためには、3段階の作業で徐々に金の純度を消去法で確定して行く必要があります。
試金石での金判別法
試金石の条痕。タッチストーン法画像。
試薬用、スポイト、小分けビン
試金石に金の条痕をつけて硝酸をかける